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今や数多くのメディアに登場するカリスマ的な存在、カールベングス氏は、1993年に新潟県松代町に築180年の農家を移築・再生し自宅を建てました。現在はその地で、古民家再生をプロデュースする建築士として活躍されています。数々の古民家再生に取り組むカールベングス氏をご紹介致します。
日本の伝統的な建築に魅力を持ち古民家再生というプロジェクトに挑む建築士がカールベングス氏(以下ベングス氏)である。「住むこと、暮らすこと自体が楽しみとなる家」をコンセプトに素材の魅力を十分に生かしつつ、全体の調和をさせる事に魅力を引き出すのがカールベングス氏の造りだす古民家である。
 

1942年ベルリンに生まれたベングス氏は、美術品・建築の修復を手がける祖父と家具職人の父らに影響を受け、ブルーノ・タウトを通じて日本文化に関心をもちはじめベルリン、パリで建築デザインのオフィスに勤務しながら、建造物や家具の修復を学びました。そんなベングス氏は日本武道にも興味があり、初来日のきっかけは、1964年の空手修行だといいます。加山雄三さん主演の映画で投げられる外国人柔道家の役も経験。以降、建築デザイナーとしてドイツをはじめヨーロッパ、日本で活動をはじめました。

 

1993年に新潟県松代町に土地を購入し、隣村の築180年の農家を移築・再生して建てた自宅(写真左)。茅葺き屋根は、10人の職人さんが1ヶ月かけ仕上げたそうです。茅葺き職人も年々減少し、大切な日本の文化とともにすばらしい技術が消えて行くのだと思うと、非常に残念で仕方ありません。ベングス氏が古民家再生に惹かれる理由は、日本の伝統的な民家は個性的であり、その土地ごとに地形も気候も、家族の規模も暮らしぶりも違いますから、それにあわせて一軒一軒手作りすることだと言います。また、ベングス氏は古い民家を壊すということは、文化を捨てることと同じと言っています。昔、家は手入れして手入れして大切にして引き継いだ。それは家族、家庭を大切にする精神とつながる生き方です。日本人が家を大切にしなくなったのと同時に家庭も壊れていった、と厳しく現代を振り返ります。

 
ベングス氏が移築・再生した築180年の自宅の内観

リビングから中2階
リビング
仕事部屋
 

熱を通しにくい木製ペアグラス。結露せず、高断熱なので暖房費をセーブでき、建物にも環境にもやさしいとドイツ製建具にもこだわりをもつ。 窓枠や取っ手の色や型もバリエーション豊富。小さな窓から、大きなスライドタイプのサッシまであります。
 

昔の囲炉裏とはまったく違いますが、日本の文化として残したいと思います。
階段の手すりは、骨董屋さんで買った物です。2階の窓に付けられていた物です。
 
この記事・画像の一部はカール ベンクス&アソシエイト有限会社のホームページから許可を得て引用させて頂いております。
 
取材先データ&会社概要
会社名 カール ベンクス&アソシエイト有限会社
取締役
カール ベンクス
所在地 新潟県東頚城郡松代町竹所5416
Tel/Fax Tel 02559-8-2499  Fax 02559-8-2690
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